ディスプレイ広告の「表示回数」は、画面に見えた回数とは限りません。 配信されたが画面外のまま、という表示が含まれます。
そこで「見えた表示」を別に数える指標があります。 Googleの基準は、標準的なディスプレイ広告なら面積の50%以上が1秒以上。大型広告と動画では条件が変わります。
- インプレッションとビューアブルインプレッションは別の数字
- Googleの判定はディスプレイ:面積50%以上が1秒以上/動画:面積50%以上が再生中2秒以上
- 242,500ピクセル以上の大型広告は30%以上が1秒以上という別基準がある
- vCPMは、見えた表示1,000回に対して課金される方式
- レポートを読むときは、どの数字を見ているかを先に確認する
インプレッションは「見えた回数」ではない
広告は、ページの下のほうに配置されていれば、読者がそこまでスクロールしないまま終わることがあります。
配信された時点で数える「インプレッション」には、こうした表示も含まれます。そのため、インプレッションが多いことは、見られたことを意味しません。
これを区別するのが「ビューアブルインプレッション」です。
Googleの判定条件
| 広告の種類 | 面積 | 時間 |
|---|---|---|
| ディスプレイ広告 | 50%以上 | 1秒以上 |
| 大型ディスプレイ広告(242,500ピクセル以上) | 30%以上 | 1秒以上 |
| 動画広告 | 50%以上 | 再生中に2秒以上 |
原文は次のとおりです。
> A display ad is counted as viewable when at least 50% of its area is visible on the screen for at least one second.
> For large display ads of 242,500 pixels or more, the ad is counted as viewable when at least 30% of its area is visible for at least one second.
> A video ad is counted as viewable when at least 50% of its area is visible on the screen while the video is playing for at least 2 seconds.
出典:Understanding viewability and Active View reporting metrics(Google広告ヘルプ、2026年8月16日確認)
この図の数値を表で見る
| 広告の種類 | 画面に入っている面積 | 時間 |
|---|---|---|
| ディスプレイ広告 | 50%以上 | 1秒以上 |
| 大型ディスプレイ広告(242,500ピクセル以上) | 30%以上 | 1秒以上 |
| 動画広告 | 50%以上 | 再生中に2秒以上 |
242,500ピクセルとはどれくらいか。
たとえば 970×250 のビッグバナーは 242,500 ピクセルです。このサイズ以上は、条件が50%から30%になります。 Google広告ヘルプに理由の記載はありません。
自社で使っているバナーサイズがこの境界のどちら側かで、判定条件が変わります。
課金方式との関係
| 方式 | 何に課金されるか |
|---|---|
| CPM | 表示1,000回。見えたかどうかは問わない |
| vCPM(ビューアブルCPM) | 見えた表示1,000回 |
| CPC | クリック1回 |
vCPMは、見えなかった表示に費用が発生しない方式です。 CPMが表示された時点で課金されるのに対して、vCPMはビューアブルと判定された表示だけを数えます。
同じ予算でどれだけ配信できるかは、単価と入札の状況によって変わります。 方式の違いだけでは決まりません。
選び方は目的によります。 「見られること」に価値を置くならvCPM、クリック後の行動を重視するならCPCやCPA、という考え方になります。
レポートを見るときの注意
「表示回数」と「ビューアブル表示回数」は別の列です。媒体やツールによって表記が異なります。
ビューアブル表示回数 ÷ 表示回数。低いこと自体は原因を教えてくれません。 配信面、広告の配置、サイズ、デバイスのどれが効いているかは、分けて見る必要があります。
媒体ごとに測定方法が異なる場合があります。同じ定義かどうかを確認せずに合算すると、実態からずれます。
ビューアビリティは「見えたか」の指標であって、成果の指標ではありません。 見えても行動が起きないことはあります。
ビューアビリティの数値を約束することはできません。
どれだけ見えるかは、配信先のページ構成、読者のスクロール、デバイス、広告サイズによって変わります。特定のビューアブル率を事前に保証することはできません。 できるのは、測って、低い原因を切り分けて、配信面や素材を変えることです。
ディスプレイ広告そのものの位置づけ
ディスプレイ広告は、検索語句を起点にせずサイトやアプリの広告枠に出す形式です。 認知を広げる、一度訪れた人に再度届ける、といった使い方があります。誰に届くかは配信設定によって変わります。
電通の集計では、2025年のビデオ(動画)広告は1兆275億円(前年比121.8%)で、インターネット広告媒体費(3兆3,093億円)に占める構成比は30%を超えました。
出典:「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(電通、2026年3月5日発表/2026年8月15日確認)
動画を使う場合、ビューアブルの条件は「再生中に2秒以上」です。 静止画とは基準が違う点に注意してください。
よくある質問
- 表示回数とビューアブル表示回数はどれくらい差が出ますか
-
配信面と広告の配置によって大きく変わるため、一般的な数値は示せません。 ご自身のアカウントで、ビューアブル表示回数 ÷ 表示回数 を確認してください。
- ビューアブル率が低いときは何を疑いますか
-
配信面(ページのどこに枠があるか)、広告サイズ、デバイスです。ページの下のほうに配置された枠は、読者がそこまでスクロールしなければ画面に入りません。
- vCPMにすれば無駄がなくなりますか
-
見えなかった表示への課金は無くなります。ただし「見えた」とは、標準的なディスプレイ広告なら面積50%以上が1秒以上(大型広告は30%以上、動画は再生中2秒以上)という条件を満たしたという意味であり、内容が読まれたことを保証するものではありません。
- 媒体ごとのビューアビリティを比べられますか
-
測定方法が同じであるかを確認する必要があります。定義が違うまま比較すると誤った判断につながります。
- 動画広告の基準が2秒なのはなぜですか
-
Googleの記載は「再生中に、面積の50%以上が2秒以上」というものです。理由についての説明は公式ヘルプにありません。
- ディスプレイ広告とリスティング広告はどちらを先に始めるべきですか
-
商材によります。すでに検索されている商材なら検索連動型から、まだ知られていない商材なら認知を広げる配信から、というのが基本的な考え方です。詳しくは運用型広告とはをご覧ください。
ご相談
配信面ごとの数字を分けて見られる状態にするところからお受けしています。
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