リスティング広告とは、検索結果に表示される広告のことです。 検索連動型広告とも呼びます。ユーザーが検索したキーワードに対して広告が出るため、すでに探している人に届きやすいのが特徴です。
費用はクリックされたときに発生します。 表示されただけでは発生しません。
- 掲載順位を決めるのは広告ランク。構成要素は6つあり、検索のたびに計算し直される
- 品質スコア(1〜10)はオークションの評価材料ではない。 Googleは「あくまで診断ツール」と明記している
- 実際の請求額は、広告ランクの下限値を満たし、かつ1つ下の競合の広告ランクを上回るために最低限必要な金額。上限クリック単価を下回ることが多い
- マッチタイプはインテント マッチ/フレーズ一致/完全一致の3つ
- 順位も費用も事前に確定しない。 保証はできない
どこに、どういうときに出るのか
ユーザーが検索した瞬間にオークションが行われ、その結果で表示が決まります。
国内で主に使われるのは Google広告 と LINEヤフー広告(検索広告)です。どちらもクリック課金で、掲載順位はオークションで決まります。
> 広告がクリックされた際に費用が発生します。広告が掲載されても、クリックされなければ料金は一切かかりません。
> 検索広告では、ユーザーが検索したキーワードに関連する広告がリアルタイムでオークションにかけられ、入札額や広告の品質などをもとに掲載順位が決定されます。
出典:LINEヤフー広告 検索広告の費用(2026年8月16日確認。旧称は Yahoo!広告 検索広告)
以下は、仕様が公開されている Google広告 を例に説明します。 媒体によって細部は異なるため、実際の設定は各媒体の資料をご確認ください。
掲載順位はどう決まるのか
広告ランクという数値で決まります。
> 広告ランクは、広告が掲載可能かどうか、掲載可能な場合に他の広告主様の広告と比較して、検索結果ページでの広告の掲載位置を決定するために使用される数値です
重要なのは、これが固定値ではないことです。
> 広告ランクはユーザーが検索するたびに計算され、検索結果ページでの掲載位置が再計算されます
出典:広告ランクについて(Google広告ヘルプ、2026年8月16日確認)
広告ランクを構成する6つの要素
出典:広告ランクについて(Google広告ヘルプ、2026年8月16日確認)。※各要素の重みは公表されていない。
この図の数値を表で見る
| 要素 | 広告主が直接決められるか |
|---|---|
| 入札単価 | 決められる |
| 広告とランディング ページの品質 | 働きかけられる |
| 広告ランクの下限値 | 決められない |
| オークションにおける競争力 | 決められない |
| ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト) | 決められない |
| 広告アセットやその他の広告フォーマットの効果 | 働きかけられる |
入札額だけでは決まりません。 同時に、品質だけでも決まりません。6つの要素が組み合わさります。
品質スコアについて、よくある誤解
品質スコアは、オークションで使われる数値ではありません。
> 品質スコアは、広告オークションにおける評価材料にはなっていません。あくまで診断ツール
出典:品質スコアについて(2026年8月16日確認)
広告ランクに入るのは「広告とランディング ページの品質」であって、1〜10で表示される品質スコアそのものではありません。
品質スコアの位置づけは次のとおりです。
> 品質スコアは、他の広告主様と比べた広告の品質の目安をスコアで表示する診断ツール
> スコアは 1~10 の数値で示され、キーワード単位で確認できます
品質スコアの3つの構成要素
| 要素 | 公式の説明 |
|---|---|
| 推定クリック率(推定CTR) | 「お客様の広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さ」 |
| 広告の関連性 | 「お客様の広告がユーザーの検索の意図と一致する度合い」 |
| ランディング ページの利便性 | 「ランディング ページが、広告をクリックしたユーザーにとってどの程度関連性があり有用であるか」 |
診断ツールとしては有用です。 どこが弱いかを切り分ける材料になります。ただしこの数字を上げること自体が目的ではありません。
費用はどう決まるのか
上限クリック単価を設定しますが、実際に請求される額はそれより低いことが多くなります。
> Google 広告のオークションでは、広告ランクの下限値を満たし、かつ掲載順位が 1 つ下の競合相手の広告ランクを上回るために最低限必要な金額のみが請求される
> ほとんどの場合に、1 回のクリックに対して発生する料金の上限である上限クリック単価(上限 CPC)を(場合によっては大きく)下回ります
出典:Google 広告の費用(2026年8月16日確認)
「上限クリック単価 = 実際に払う額」ではありません。
上限クリック単価は、そのクリックに対して払ってもよい上限です。実際の請求額は、広告ランクの下限値を満たし、かつ1つ下の競合の広告ランクを上回るために最低限必要な金額になります。
そのため上限を上げても、必ずしもその分だけ費用が増えるわけではありません。 逆に、上限を下げると順位が取れなくなることがあります。
キーワードのマッチタイプ
同じキーワードを登録しても、どこまでの検索に出すかを3段階で選べます。
| マッチタイプ | 公式の定義 | 範囲 |
|---|---|---|
| インテント マッチ | 「指定したキーワードに関連する内容の検索が広告の表示対象となります。これには、キーワードの直接的な意味内容は入っていない検索も含まれます。」 | 最も広い |
| フレーズ一致 | 「キーワードと同じ意味の内容を含む検索が広告の表示対象になります。文言に差があっても、同じ意味に解釈できる場合は一致と見なされます。」 | 中間 |
| 完全一致 | 「キーワードとまったく同じ意味または意図の検索が、広告の表示対象となります。」 | 最も狭い |
出典:キーワードのマッチタイプについて(2026年8月16日確認)
マッチタイプが定めるのは「どこまでの検索を表示対象にするか」です。 実際に何回表示されるかは、検索需要・除外設定・広告ランクなどにも左右されます。
検索語句のレポートを見て、除外キーワードと組み合わせて調整していくことになります。
始めるまでにやること
何をもって成果とするかを決め、計測できる状態にしてから配信します。ここが後回しになると、判断材料のないまま予算を使うことになります。
自社の商材が、どんな言葉で探されているかを集めます。指名検索(社名・商品名)と一般語は、後から分けて見られる形にしておくと、どちらがどう効いたかを判断できます。
出したくない検索を先に潰します。自社の商材では成果につながらない語を洗い出します。何が該当するかは商材によります(求人サービスにとって「求人」は成果語です)。
検索語句・広告文・遷移先の内容を揃えます。広告とランディングページの品質は広告ランクの構成要素です。
許容できる獲得単価から逆算します。上限クリック単価は「払ってもよい上限」であって、実際の請求額とは違います。
ディスプレイ広告との違い
| リスティング広告 | ディスプレイ広告 | |
|---|---|---|
| 出る場所 | 検索結果 | サイト・アプリの広告枠 |
| きっかけ | ユーザーの検索 | 閲覧しているページや、ユーザーの属性・行動 |
| 届きやすい相手 | すでに探している人 | まだ探していない人にも届く |
| 主な形式 | テキスト | 画像・動画・テキスト |
どちらが良いという話ではなく、表示のきっかけが違います。 検索連動型はその言葉を打ち込んだ人にしか出ず、ディスプレイ広告は検索していない人にも届きます。どちらを使うかは、届けたい相手と目的によります。
仕組み全体は運用型広告とはをご覧ください。
順位も費用も約束できません。
広告ランクは検索のたびに計算され、競合の出稿状況によって変わります。特定の掲載順位、クリック単価、獲得件数を事前に保証することはできません。
できるのは、計測できる状態を作り、キーワード・広告文・遷移先・除外を調整し、判断材料を出すことです。
よくある質問
- いくらから始められますか
-
媒体によって異なります。 最低出稿金額の有無は各媒体の規定をご確認ください。金額を決める目安としては、判断できるだけの成果件数が貯まる規模かどうかから逆算するのが現実的です。
- 入札額を上げれば1位になれますか
-
なるとは限りません。広告ランクの構成要素は入札単価を含めて6つあり、広告とランディングページの品質やコンテキストも影響します。 また入札額を上げても、実際の請求額は「広告ランクの下限値を満たし、かつ掲載順位が 1 つ下の競合相手の広告ランクを上回るために最低限必要な金額」です。
- 品質スコアを上げれば掲載順位が上がりますか
-
品質スコアそのものはオークションで使われていません。 Googleは「広告オークションにおける評価材料にはなっていません。あくまで診断ツール」と明記しています。ただし品質スコアの3要素(推定CTR・広告の関連性・ランディングページの利便性)は、広告ランクの構成要素である「広告とランディング ページの品質」と重なる領域です。診断の材料として使ってください。
- マッチタイプはどれを選べばよいですか
-
一概には言えません。3つは「どこまでの検索を表示対象にするか」の広さが違います。 どれが合うかは商材と検索のされ方によります。実際にどの検索語句で表示されたかはレポートで確認できるので、それを見ながら除外キーワードで調整していくことになります。
- SEOと比べてどちらが良いですか
-
費用の出方が違います。リスティング広告はクリックごとに媒体費がかかり、SEOは媒体費がかからない代わりに作業と時間がかかります。なお広告は出稿すれば必ず表示されるわけではありません。 広告ランクは掲載可否も決めるため、下限値を満たさなければ表示されません。審査もあります。
- 自社で運用できますか
-
できます。ただし計測の設計、キーワードと除外の管理、広告文の改善、単価の調整を継続する必要があります。人員と時間の見通しが立たない場合はご相談ください。
ご相談
商材と、獲得したい成果、想定している予算をお聞かせいただけると、ご案内が早くなります。
すでに運用している場合は、キーワードの構成と現在の獲得単価を共有いただけると、どこが詰まっているかの見立てが立てやすくなります。
お問い合わせフォームからご連絡ください。事業の内容はインターネット広告代理事業をご覧ください。

