最新AI技術を搭載したスマートロック「Sesame Face Pro」がCANDY HOUSEから登場!顔認証や手のひら静脈認証といった最先端の生体認証に加え、指紋認証、NFCカード(Suica、PASMOなど)、暗証番号、レーダーセンサーによる自動起動など、多彩な解錠方法と高度なセキュリティを実現します。本記事では、Sesame Face Proの驚きの機能、電池寿命、防水防塵性能、そしてその背景にあるAIと神経回路の仕組みまで、開発者Jerming氏のプレゼンテーションを元に徹底的に解説。さらに、同時発表された「Sesame Face」との違いや、AIが私たちの未来の生活をどのように変えていくのかについても深く掘り下げます。スマートロックの導入を検討している方、最新テクノロジーに関心のある方必見の完全ガイドです。
本記事は、株式会社ビズファンの経済産業省認定情報処理支援機関(スマートSMEサポーター)担当が執筆しました。
1. はじめに:スマートロックとAIの融合がもたらす未来のセキュリティ
皆さん、こんばんは。本日は、私たちの生活を大きく変える可能性を秘めた、AI技術とスマートロックの融合について、そしてその最前線に立つ新製品についてお話しさせていただきます。AIは、セサミ製品を、そして私たちの日常を、確実に変えてきました。鍵の概念を再定義し、より安全で便利なアクセス体験を提供すること。それが私たちの使命です。
スマートロック市場は急速に拡大しており、単に鍵がデジタル化されるだけでなく、より高度なセキュリティ機能や利便性が求められています。指紋認証や暗証番号はもはや標準となりつつありますが、私たちはさらにその先を見据えています。AI技術を活用することで、これまでのスマートロックの常識を覆すような、革新的なユーザー体験を実現できると信じているのです。
今回の発表は、単なる新製品の紹介に留まりません。その背景にあるAI技術、特に人間の脳の神経回路を模倣したニューラルネットワークの仕組みから、私たちの製品がどのようにして高度な認識能力を獲得しているのか、その一端を紐解いていきます。そして、この技術が私たちの未来の生活にどのような可能性をもたらすのか、壮大なビジョンも共有させていただければと思います。さあ、AIとスマートロックが織りなす未来の扉を一緒に開いてみましょう。
2. AIとは何か?私たちの脳と神経回路から学ぶ基本原理
新製品の紹介に入る前に、まずAI、特に私たちの製品に深く関わる「神経回路(ニューラルネットワーク)」の基本的な考え方について、少しお時間を頂戴してお話しさせてください。この理解が、新製品の革新性をより深く感じていただくための鍵となります。
2.1 人間の脳を模倣するAI:神経回路網(ニューラルネットワーク)の誕生
AI(人工知能)という言葉は、今や私たちの日常に深く浸透していますが、その核心にある技術の一つが「ニューラルネットワーク」です。これは、人間の脳の神経回路の構造と働きを数学的に模倣したものです。私たちの脳は、無数の神経細胞(ニューロン)が複雑に結びつき、情報を処理し、学習し、判断を下しています。AIも同様に、この神経細胞のネットワークをコンピュータ上で再現することで、人間のような知的な振る舞いを実現しようとしています。
その歴史は古く、約110年前の1904年頃、スペインの神経解剖学者サンティアゴ・ラモン・イ・カハール氏(1906年ノーベル生理学・医学賞受賞)らが、脳内の神経ネットワークの存在を徐々に認識し、受け入れ始めたことに端を発します。彼らの発見は、後のAI研究に大きな影響を与えました。
2.2 神経細胞(ニューロン)のシンプルな働きと驚異的なネットワーク力
一つ一つの神経細胞(ニューロン)の構造は、驚くほどシンプルです。左側には多くの「手」(樹状突起)があり、これらが他のニューロンからの電気信号を受け取ります。受け取った電気信号の合計がある一定の「容量」(閾値)を超えると、ニューロンは活性化し、右側の「手」(軸索)を通じて次のニューロンへと電気信号を伝達します。この「手」には太いものもあれば細いものもあり、その太さが信号の伝達のしやすさ(重み)を決定します。
この一見単純な仕組みを持つ神経細胞が、脳内では何百億、何千億と集まり、複雑なネットワークを形成しています。そして、この膨大な数の神経細胞が互いに情報をやり取りすることで、私たちは思考し、記憶し、創造することができるのです。重要なのは、一つ一つの神経細胞は非常に限られた機能しか持たないにもかかわらず、それらが多数集まり、適切に結合することで、個々の能力をはるかに超える「知性」が生まれるという点です。
2.3 AIによる画像認識の仕組み:手書き数字を例に理解する
では、このニューラルネットワークは、具体的にどのように機能するのでしょうか?手書きの数字認識を例に考えてみましょう。
まず、手書きされた数字の画像を、小さなピクセル(点)の集まりとして捉えます。各ピクセルは、その明るさ(白黒の濃淡)に応じて特定の電気信号の強さに変換されます。例えば、明るいピクセルほど強い電気信号を、暗いピクセルほど弱い電気信号を発するとします。
これらの電気信号は、ニューラルネットワークの最初の層(入力層)にある神経細胞群に入力されます。各入力層の神経細胞は、それぞれが小さなカメラのように、画像の特定の部分(ピクセル)の明るさを捉えていると考えることができます。
次に、入力層の神経細胞から発せられた電気信号は、中間層(隠れ層)の神経細胞へと伝達されます。このとき、各接続には「重み」が設定されており、入力信号の重要度に応じて信号の強さが調整されます。中間層の神経細胞も同様に、受け取った信号の合計が閾値を超えると活性化し、次の層(出力層)へと信号を送ります。
出力層には、例えば0から9までの数字に対応する10個の神経細胞があるとします。入力された画像が「1」であれば、「1」に対応する神経細胞が最も強く活性化し、他の数字に対応する神経細胞はあまり活性化しない、というように、最終的にどの数字であるかを判定します。
驚くべきことに、このような比較的シンプルな神経回路でも、手書きの数字が「0」なのか「1」なのかを高い精度で判定することができます。さらに層を増やし、ニューロンの数を増やすことで、0から9までの全ての数字を、様々な筆跡スタイルであっても正確に識別することが可能になるのです。
2.4 AIの学習方法:誤差逆伝播法(バックプロパゲーション)とは?
AIがこのように賢く振る舞えるのは、「学習」する能力があるからです。では、AIはどのように学習するのでしょうか?その代表的な手法が「誤差逆伝播法(バックプロパゲーション)」です。
これは、簡単に言えば「間違いから学ぶ」プロセスです。まず、AIに大量の手書き数字の画像(教師データ)と、それぞれの正解ラベル(その画像が実際に何の数字か)を与えます。AIは最初、ランダムに近い状態で各ニューロン間の接続の「重み」(手の太さ)や「閾値」(容量)を設定し、与えられた画像に対して判定を行います。
当然、最初は間違いだらけです。例えば、「3」の画像を「8」と誤認識したとしましょう。このとき、AIは「正解(3)と自分の答え(8)は違う」という「誤差」を認識します。そして、この誤差を小さくするように、出力層から入力層へと遡って、各ニューロン間の重みや閾値を少しずつ調整していくのです。この調整は、正解からの「距離」が最短になるように行われます。数学的には、ピタゴラスの定理に似た概念で、多次元空間における距離を最小化する問題と捉えることができます。
このプロセスを、何万、何百万という膨大な数の教師データに対して繰り返し行うことで、AIは徐々に賢くなり、手書き数字を正確に認識できるようになります。この学習方法は、まるでスパルタ教育のようです。手取り足取り教えるのではなく、膨大な量の問題と答えをAIに「丸投げ」し、AI自身が試行錯誤しながら最適な「手の太さ」と「容量」を見つけ出していくのです。そして、ある「手」の太さと「容量」の組み合わせが比較的良い結果をもたらすと、AIはその組み合わせを強化し、さらに学習を進めます。
この学習プロセスは、現代の高性能なコンピュータやGPU(Graphics Processing Unit)がなくても、実はWindows 95時代のExcelでもシミュレーションすることが可能です。それほど基本的な原理に基づいているのです。
2.5 AIはブラックボックス?「人工知能の父」ジェフリー・ヒントン氏の洞察
このようにして学習したニューラルネットワークは、驚くほど高い性能を発揮します。しかし、その一方で、なぜAIがそのような判断を下したのか、その内部のメカニズムを人間が完全に理解することは非常に難しいという問題があります。これは「AIのブラックボックス問題」と呼ばれています。
「人工知能の父」と称され、2024年のノーベル物理学賞を受賞したジェフリー・ヒントン氏は、この点についてしばしば言及しています。彼の論文「Neural Additive Models: Interpretable Machine Learning with Neural Nets」では、「ディープニューラルネットワーク(DNNs)は、様々なタスクで目覚ましい性能を達成した強力なブラックボックス予測器である。しかし、その精度は解釈可能性の犠牲の上に成り立っている。通常、彼らがどのように意思決定を行うのかは不明瞭である。これは、ヘルスケアのようなハイステークスな意思決定領域への応用を妨げる」と述べています。
つまり、AIは非常に賢いけれども、その賢さの理由が人間にはよく分からない。これが、特に医療診断や自動運転など、人命に関わる分野でのAI活用における大きな課題となっているのです。AIがどのようにして結論に至ったのかを説明できなければ、その判断を信頼し、責任を持って運用することが難しくなります。
2.6 大規模言語モデル(LLM)とトランスフォーマー:GPTの正体は「しりとり」?
近年、ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)が注目を集めていますが、これらのAIも基本的にはニューラルネットワークの延長線上にあります。特に重要な役割を果たしているのが「トランスフォーマー」と呼ばれるアーキテクチャと、その中の「アテンション(Attention)」機構です。
先ほど、画像認識の例では、各ピクセル情報を1列の点々として処理すると説明しました。文章を扱うLLMも同様に、単語や文字を数値の列(ベクトル)に変換して処理します。しかし、文章の場合、単語の順序や文脈が非常に重要です。例えば、「彼は人生に悔いがない」と「生ビールが美味しい」という文では、同じ「生」という文字でも意味が全く異なります。
アテンション機構は、文章中のどの単語が他のどの単語と関連が深いのか、その「注意」の度合いを計算し、文脈を理解するのに役立ちます。さらに、「リセプロン(Receptron)」と呼ばれる、より高度な文脈理解の仕組みも研究されています。これは、単に文字通りの意味だけでなく、言葉の裏にあるニュアンスや言外の意味まで汲み取ろうとする試みです。
Googleの研究によれば、AIの「記憶」も、この複雑なニューラルネットワークのどこかに存在していると考えられています。もし、このような構造を96回繰り返す(96層のトランスフォーマーモデル)と、それはまさにGPT(Generative Pre-trained Transformer)のような強力な言語モデルになるのです。
不思議なことに、これほど高度に見えるAIも、本質的には「次に来る単語を予測する」という、ある種の「しりとり」のようなタスクを延々と繰り返しているに過ぎないとも言えます。「本日、どうもありがとう」という文章の次に、「ございますね」と続く確率が最も高い、といった具合です。
CANDY HOUSEでは、OpenAI社のGPT、Anthropic社のClaude、Google社のGemini、Elon Musk氏のGrok3、Deepseekなど、様々な最先端AIモデルを社内ツールで同時に呼び出し、タスクに応じて最適なAIを使い分ける試みも行っています。これは、一人のエンジニアに全てのタスクを任せるよりも、複数の専門家(AI)の知見を組み合わせる方が、より良い結果が得られるという考え方に基づいています。
AIの進化は目覚ましく、その完全な理解はまだ道半ばです。しかし、私たちはこの未知の力に過度に心配するのではなく、それを活用して未来を切り拓く勇気を持つべきだと考えています。
3. CANDY HOUSEからの挑戦状:Sesameシリーズ最新作「Sesame Face Pro」登場!
さて、AIと神経回路の奥深い世界の一端に触れていただいたところで、いよいよ本日の主役、CANDY HOUSEが自信を持ってお届けする新しいセサミAI製品をご紹介します。
3.1 Sesame Face Proとは?Sesame Touch Proからの劇的な進化点
AIはセサミ製品を大きく変えました。そして本日、私たちはその進化の新たな一歩を踏み出します。ご紹介するのは、「Sesame Face Pro」です!
Sesame Face Proは、ご好評いただいている「Sesame Touch Pro」の正統なパワーアップ版です。従来の指紋認証、NFC認証、暗証番号に加え、新たに顔認証と手のひら静脈認証、そしてレーダーセンサーを搭載しました。これにより、セキュリティレベルを飛躍的に向上させるとともに、これまでにないスムーズで直感的な解錠体験を実現します。
3.2 洗練されたデザインとサイズ感:既存モデルとの比較
Sesame Face Proは、高機能を搭載しながらも、デザインの美しさとコンパクトさを追求しました。Sesame Touch Pro(幅4.76cm、薄さ2.81cm)と比較して、横幅と薄さは全く同じです。顔認証とレーダーセンサーという新たな機能を搭載するために、長さ方向のみわずかに大きくなっていますが、ドアに取り付けた際の存在感を抑え、どんな玄関にも馴染む洗練されたデザインを維持しています。
3.3 驚異の電池寿命:CR123A電池6本で最大3年間の安心運用
スマートロックを選ぶ上で、電池寿命は非常に重要なポイントです。Sesame Face Proは、この点でも大きな進化を遂げました。Sesame Touch ProではCR123A電池4本で約1年の運用でしたが、Sesame Face Proでは、増えた長さのスペースを有効活用し、CR123A電池を6本搭載可能にしました。
「顔認証やレーダーは消費電力が大きいのでは?」と心配されるかもしれませんが、ご安心ください。これらの機能は、スマートロックのモーター駆動部分と比較すると、消費電力はそれほど大きくありません。CANDY HOUSEの徹底した省電力設計により、6本の電池で最大3年間という驚異的な電池寿命を実現しました(使用状況により変動します)。Sesame5が2本の電池で約1年間の運用であることを考えると、この進化がいかに大きいかお分かりいただけるでしょう。
3.4 IP65等級の完全防水防塵性能:屋外設置にも対応
Sesame Face Proは、屋外の過酷な環境にも耐えうるIP65等級の完全防水防塵性能を備えています。これは、Sesame Touch Proに対するユーザー様からのフィードバックを元に改良を重ねた結果です。
具体的には、ブザー部分の構造を見直し、完全に密閉することで水の侵入を防ぎます。さらに、従来の指紋認証リーダー周りにあった金属リングを廃止し、プラスチックの本体と一体成型することで、隙間からの浸水の可能性を限りなく低くしました。これにより、雨風にさらされる場所への設置も安心です。
4. Sesame Face Proの多彩な解錠方法と最先端セキュリティ技術
Sesame Face Proは、まさに「鍵のオールインワン・ソリューション」と呼ぶにふさわしい、多彩な解錠方法と最先端のセキュリティ技術を搭載しています。
4.1 顔認証:高速かつ高精度な3Dストラクチャードライト方式
Sesame Face Proの顔認証は、iPhoneのFace IDにも採用されている3Dストラクチャードライト方式を採用しています。これは、目に見えない赤外線の点々(ドットプロジェクター)を顔に照射し、その反射パターンから顔の立体形状を精密に認識する技術です。
4.1.1 赤外線ドットプロジェクターによる立体認識
Sesame Face Proは、17,200点の赤外線ドットを投射し、顔の凹凸を詳細にマッピングします。これは、iPhone 16 Pro(仮称、15,500ドット想定)をも上回る投射点数であり、より高精度な顔認識を実現します。赤外線の投射角も、垂直方向89°(iPhone 16 Proは79°想定)、水平方向75°(iPhone 16 Proは70.8°想定)と広範囲をカバー。視野角も垂直76°、水平60°と広く、様々な身長のユーザーに対応します。計測距離は30cmから90cmと、自然な距離で認証可能です。
4.1.2 なりすまし防止機能:写真・動画・死体・蝋人形では解錠不可
цены認識のような2D認証では、写真や動画で簡単になりすましができてしまいます。しかし、Sesame Face Proの3D顔認証は、顔の立体構造を認識するため、平面的な写真や動画では解錠できません。さらに、赤外線センサーは生体反応も検知するため、亡くなった方の顔や精巧な蝋人形などによるなりすましも防ぎます。
4.1.3 暗所での優れた認識性能と0.9秒未満の解錠速度
赤外線を使用するため、周囲の明るさに左右されず、真っ暗な場所でも正確に顔を認識します。そして、解錠速度は驚きの0.9秒未満。ドアの前に立てば、瞬時にあなたを認識し、スムーズな入室をサポートします。
4.1.4 他人受入率0.0001%未満の高い安全性
他人を誤って認証してしまう確率(他人受入率)は、0.0001%未満という極めて高いセキュリティレベルを実現しています。
4.1.5 メガネやサングラス、化粧にも対応
日常的なメガネはもちろん、サングラスをかけていても、また、女性の化粧にも影響されにくく、安定した認証性能を発揮します。顔の形状が変わらない限り、高い認識率を維持します。
4.2 手のひら静脈認証:生体認証の新たなスタンダード、iPhone 16 Proを超える?
顔認証に加え、Sesame Face Proは手のひら静脈認証という、さらに高度な生体認証技術を搭載しています。Jerming氏によれば、「この機能ではなんとiPhone 16 Proを超えたと思います」とのこと。これは、スマートロック業界において画期的な試みです。
4.2.1 赤外線による静脈パターン認識
手のひらに赤外線を照射し、皮膚の下を流れる静脈のパターンを読み取ります。静脈パターンは個人に固有で、偽造が極めて困難なため、非常に高いセキュリティが期待できます。
4.2.2 なりすまし防止機能:写真・動画・義手・死者の手では解錠不可
顔認証と同様に、写真や動画によるなりすましは不可能です。また、生きている人間の血液の流れを検知するため、精巧な義手や亡くなった方の手では解錠できません。
4.2.3 暗所での優れた認識性能と0.9秒未満の解錠速度
赤外線を使用するため、暗い場所でも問題なく認証可能。解錠速度も顔認証と同様に0.9秒未満と高速です。
4.3 指紋認証:おなじみの確実な認証方式を継続搭載
多くの方に馴染み深い指紋認証も、もちろん搭載しています。タッチするだけで素早く解錠できる利便性と、高いセキュリティを両立しています。
4.4 NFC認証:SuicaやPASMO、各種NFCカードで手軽に解錠
交通系ICカードのSuicaやPASMO、その他各種NFC対応カードを登録することで、かざすだけで解錠できます。スマートフォンを取り出す手間もなく、スムーズなアクセスが可能です。
4.5 暗証番号認証:タッチパッドによる直感的な入力
万が一の場合や、ゲストへの一時的なアクセス許可などに便利な暗証番号認証も備えています。本体のタッチパッドで簡単に入力できます。
4.6 レーダーセンサー搭載:スマートな起動と究極の省電力性能
Sesame Face Proには、省電力でありながら高感度なレーダーセンサーが搭載されています。このレーダーは、常に微弱な省エネ電波を発信し、ドアの前に人が近づいたことを検知します。もし電波の反射がない、あるいは反射された電波に変化がなければ、Sesame Face Proはスリープ状態を維持し、電力消費を最小限に抑えます。
人がドアの前に近づき、レーダーがその動きを検知すると、Sesame Face Proは瞬時にスリープ状態から起動し、顔認証または手のひら静脈認証の準備を整えます。これにより、ユーザーは意識することなく、スムーズかつ迅速な認証体験を得られるのです。
5. 【One more thing…】「Sesame Face」も同時発表!ニーズに合わせた選択肢
これで終わりではありません。CANDY HOUSEは、さらに多くの方々に最先端のAI認証技術を体験していただくために、もう一つの新製品をご用意しました。
5.1 Sesame Faceの概要:指紋・NFC非搭載モデル
その名も「Sesame Face」です。Sesame Faceは、Sesame Face Proの強力な顔認証と手のひら静脈認証、そしてレーダーセンサーによるスマート起動機能はそのままに、指紋認証とNFC認証機能を省いたモデルです。
5.2 Sesame Face Proとの主な違いと共通点
Sesame Face ProとSesame Faceの主な違いは、搭載する認証機能の数と、それに伴う電池の本数および価格です。基本的なデザインコンセプトやコアとなるAI認証技術は共通しています。
5.2.1 機能比較表
機能 | Sesame Face Pro | Sesame Face | Sesame Touch Pro | Sesame Touch |
---|---|---|---|---|
顔認証 | ◯ | ◯ | X | X |
手のひら静脈認証 | ◯ | ◯ | X | X |
指紋認証 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
NFC認証 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
暗証番号 | ◯ | X | ◯ | X |
レーダーセンサー | ◯ | ◯ | X | X |
電池 (CR123A) | 約365日(2本) 約730日(4本) 約1100日(6本) | 約365日(2本) 約730日(4本) | 約550日(2本) 約1100日(4本) | 約365日(2本) |
防水防塵 | IP65 | IP65 | IP65相当 | X |
価格 (税込) | 5,980円 | 5,480円 | 3,980円 | 2,980円 |
Sesame Face Proは全ての認証機能を網羅したフラッグシップモデルで価格は5,980円。一方、Sesame Faceは指紋認証とNFC認証を省くことで、よりお求めやすい5,480円という価格を実現しました。電池の本数もSesame Face Proが6本であるのに対し、Sesame Faceは4本(Sesame Touch Proと同じ)となり、それでも約2年の電池寿命が期待できます。
5.3 Sesame Touchからの乗り換えも簡単:マグネット式取り付け
Sesame Face ProおよびSesame Faceは、従来のSesame Touchシリーズと同様に、強力なマグネットと両面テープによる簡単な取り付けが可能です。Jerming氏によれば、「この2年間、セサミタッチは全然盗られていない」とのことで、取り付けの信頼性も実証済みです。これからは、両面テープだけでなく、より強力な磁石での取り付けをおすすめするとのことです。
顔認証や手のひら静脈認証の登録も、専用アプリを通じて非常に簡単に行えます。レンズが非常に大きいため、一度の登録で十分な精度が得られ、様々な角度から顔や手のひらを登録し直す必要はありません。少し上下にズレても問題なく解錠できます。
6. AIとスマートロックが変える未来の生活とCANDY HOUSEの挑戦
Sesame Face ProとSesame Faceの登場は、単なるスマートロックの進化に留まりません。それは、AI技術が私たちの日常生活に深く浸透し、より安全で、より便利で、より人間らしい生活を実現するための大きな一歩です。
6.1 セキュリティ向上と究極の利便性の両立
スマートロックに求められる最も重要な要素は、言うまでもなくセキュリティです。Sesame Face Pro/Faceが提供する顔認証や手のひら静脈認証は、従来の認証方式よりもなりすましが困難であり、極めて高いセキュリティレベルを実現します。同時に、0.9秒未満という高速な解錠速度や、レーダーセンサーによるスマートな起動は、これまでにないストレスフリーな利便性を提供します。
6.2 AI技術の進化がもたらす私たちの暮らしの変化
AI技術の進化は、私たちの生活を根底から変える可能性を秘めています。Jerming氏が語るように、それはまるでドラえもんの道具が実現するような未来です。
* がんの免疫治療法による完治
* 空飛ぶ車の普及
* 夢のエネルギーである核融合の実現
* そして人類が普通に200歳まで生きる時代
これらはかつて子供の夢であったかもしれませんが、AI技術の発展により、遠くない2050年には実現が約束されている未来かもしれません。
6.3 CANDY HOUSEが描くAIとの共生:未知への挑戦と創造
「AIの時代に無知であることは怖くない。大切なのはAIを使って未知に立ち向かう勇気を持つことです。」Jerming氏のこの言葉は、CANDY HOUSEの哲学を象徴しています。
私たちは、AIがもはや避けて通れない現実となった現在、AIの力を積極的に取り入れ、人と人との能力の差や学歴、家柄、背景の差を埋めるための道具を創造していきたいと考えています。社会を構成する全ての細胞(人間)が平等な機会を持ち、自分に最も適した「容量」と「手の太さ」を見つけ、生活のための疲弊や金銭のための社畜にならずに済む社会。そんな豊かで想像力に満ちた新しい星間人類文明を築き上げることが、私たちの目標です。
第四次産業革命はもう既に到来しており、逃げることも、向き合うことも、否応なく迫られています。それならば、この激動の時代を幸運と捉え、未来への夢を現実に変えるための道具を、私たち自身の手で作っていきましょう。
CANDY HOUSEでは、ユーザーの皆様がAIの力を最大限に活用できるよう、社内で使用しているAI比較・呼び出しツール「chat.candyhouse.co」も提供しています。ぜひ、ご自身の仕事や生活の中で、AIとの新しい関わり方を見つけてみてください。
7. まとめ:Sesame Face Pro / Sesame Faceで未来の扉を開こう
本日ご紹介した「Sesame Face Pro」と「Sesame Face」は、AI技術を駆使してセキュリティと利便性を新たな次元へと高めたスマートロックです。顔認証、手のひら静脈認証、指紋認証、NFC、暗証番号、そしてレーダーセンサー。これらの技術が、あなたの玄関を未来へと繋ぎます。
出荷は今月末からを予定しています。この革新的なスマートロックで、より安全で、よりスマートな未来の生活を体験してください。
8. よくある質問(FAQ)
- Sesame Face Pro/Faceの取り付けは難しいですか?
-
いいえ、非常に簡単です。従来のセサミシリーズ同様、強力なマグネットと両面テープ(または推奨される磁石)で、特別な工具なしに取り付け可能です。
- 電池交換の頻度はどれくらいですか?
-
Sesame Face Pro(CR123A電池6本)で最大約3年、Sesame Face(CR123A電池4本)で最大約2年です。使用状況によって変動します。
- 顔認証や手のひら静脈認証の登録は簡単ですか?
-
はい、専用アプリの指示に従って、非常に簡単に登録できます。広いレンズ範囲のおかげで、一度の登録で高い認識精度が得られます。
- 既存のセサミシリーズ(セサミ5など)との互換性はありますか?
-
Sesame Face Pro/Faceは、既存のセサミスマートロック(セサミ5など)と連携して動作するアクセサリではなく、単体で機能するスマートロックです。Wi-Fiモジュールなど、他のセサミ製品との連携については、公式サイトで最新情報をご確認ください。
- スマートフォンがなくても解錠できますか?
-
はい、顔認証、手のひら静脈認証、指紋認証(Proのみ)、NFCカード(Proのみ)、暗証番号といった多彩な方法で解錠できるため、スマートフォンが手元になくても問題ありません。
- セキュリティ面で不安な点はありますか?
-
Sesame Face Pro/Faceは、3D顔認証や手のひら静脈認証といった高度な生体認証技術を採用しており、写真や動画などによるなりすましを強固に防ぎます。他人受入率も極めて低く、高いセキュリティレベルを実現しています。
この記事が、Sesame Face ProおよびSesame Faceの魅力、そしてその背景にあるAI技術の面白さをご理解いただく一助となれば幸いです。ありがとうございました。